一枚のコインで行う3フェーズのルーティンです。何度もコインが移動します。
現象自体は一枚のコインが左手から右手に移るという、極々シンプルなもの。
しかしこのルーティンはそんなシンプルな現象でも大きな効果を得ることができます。その秘密を一つづつ解説していきましょう。
1.不思議さに大小はない
これは持論ですが、不思議な現象があった時に、物が消えるよりも物が浮く方がすごいとか、未来予知の方がすごいとか優劣はないと思っています。
コインを消す手品よりも象を消す手品の方が凄いですが、仮に本当に魔法を使って物を消してるのだとしたら、コインを消すのも象を消すのも大して変わらないわけで。
要するにどんなシンプルな現象でも魔法としか見えないくらいの見せ方をすれば象を消した時と同じくらい効果を得られるということです。
2.何度も違う方法で
サーストンの三原則にもある通り同じマジックを2度やるのはご法度です。このマジックは同じ現象を3度も行いますがそれぞれ違うやり方で行うことでより不思議に見えるようになっています。
それぞれのやり方が別のやり方を補うことで不思議さを増している(魔法に近づけている)のです。トランプのアンビシャスカードもまさにこのマジックと同じでトランプがトップに上がってくるというシンプルな現象を様々なやり方で行うことで効果を高めているのです。
3.変更してなんぼ
先程説明した通りこのマジックはアンビシャスカードと同じで、シンプルな現象をやり方を変えて何度も行うことで高い効果を生み出しています。
いくらでもやり様のある現象なので、アンビシャスカードのようにマジシャンの数だけルーティンが存在してて良いと思います。
是非自分に合った自分だけのルーティンを考え、見つけてください。
まとめ
このマジックがアンビシャスカードに似てるなと思い、その理由を自分なりに整理して記事にしたつもりです。考え出すと面白いもんで変な持論にまで発展してしまいました。
変考案あげるとするならワンハンドバニッシュを使ってバックファイアしたり、観客の手の中に移すと見せかけて肩に乗せたりとかですかねぇ。
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